天翔ける

画材　白麻紙　岩絵具　顔彩　墨　
サイズ　絵　25センチ×36.4ンチ×2センチ
壁掛け式のパネルになります。

私の住んでいる近所に、ある神社⛩️があります。この辺りでは有名な由緒ある神社なのですが、昔から伝わるある言い伝えがあります。

それはある龍神さまのお話です。

その昔、ある土地で日照りが続き、多くの人々が苦しんでいました。
空海さまが多くの人に請われ、雨乞いの儀式を行います。その時、ある龍さんが願いを叶えようと決心します。
龍の世界では何らかの理由から、雨の降らないその土地に、雨を降らせることは禁じられていました。

龍の世界の禁を破れば、例え龍であっても命を差し出さなければなりません。

しかし、自分が生き絶えた後、神として祀る事を約束してくれるのであれば、雨を降らせようと、空海さまに約束します。

人々や自然界の苦しみをきっと哀れに思った心優しい龍さんは、命をかけて天に昇り、乾いた大地に慈雨を豊かに降らせました。

禁を破り、雨を降らせた龍さんは生き絶えます。

その後、それを知った土地の人々が、感謝の心で龍さんを龍神さまとしてその御霊をお祀りしました。

神社には、その龍神様が今でも祀られています。

私は、その龍神様はきっと、命がけで自分の情けからなした事を心から誇り、また、感謝の気持ちから多くの人の慰霊の祈りを受け、伸び伸びと、神様になり、美しい空を昇って行かれたのだと思っています。

空の下には、その後の龍神様を祝福する暖かい虹が輝き、天には金色の優しい光の太陽が輝いていたイメージが湧きましたので、その場面を絵にしてみました。

自然の力には到底敵わない人間の私たちに、いつも慈しみの心を与えてくださる尊い存在が、必ずいてくださると思います。

楽しげに空を駆け昇り、多くの人に慕われ感謝される龍神様となられて良かった、との気持ちを絵を見て感じていただけたら、と思います。
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みてくださる方が、心和んで下さると嬉しいです。

天に昇った龍神様とともに、日々の幸せな暮らしが続きますように。

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